「猫本」誕生の秘話

1. SE(第一の人生)
情報の知識を全くもたない状態(大学では法律を専攻)で,入社して悪戦苦闘の日々が続く。
私の情報の知識は,入社してからの「独学」と,四苦八苦しながら「現場で得たもの」 。当時はインターネットも普及しておらず,「独学」するにも大変な時代でした。この大変だった思いが「猫本」が誕生する動機の一つになっている。
2. 情報技師(第二の人生)
「情報の知識を教える」という,予期もしない部署に配属される。
教えることの難しさを痛感する日々が続く。
どのように教えれば受講生が理解しやすいのかを試行錯誤しながら,単元ごとに独自の「講義プリント」を作成する。
受講生の理解度や反応を見ながら,「講義プリント」をブラッシュアップしていく(私にとっての良き先生は受講生)。
独自の「講義プリント」をWebサイトに公開する(「猫本」誕生の原点)。
資格雑誌等で「人気サイト」として掲載いただく。
Web上で非常にわかりやすいと評価をいただくようになる。
参考書の出版依頼をいただく(「猫本」の誕生)。
3. フリーで自由人(第三の人生)
デジタル庁 デジタル推進員
現在は書籍執筆・教材作成をはじめ,県内の小学校・中学校・高等学校のプログラミング支援,社会人向けの試験対策,企業の社員教育など,IT全般における教育を中心に活動中。

教え始めた頃の参考書は,文字中心で説明が難しく,イメージしずらいものが大半であったので,
誰もが独学できるように「今までにない構成の参考書を作りたい」 という強い思いから,考え出した構成が,

単元の最初は「1枚の挿絵」を使って,イメージで強く印象付ける。
説明は「身近な例」を使ってイメージしやすくする。
「もっと詳しく」で関連知識を覚える。
「知っ得情報」でほっと一息する。
「クレバー方式(〇〇〇とくれば×××)」で重要事項を再確認する。
最後は「確認問題」で定着させる。

さらに,

技術評論社の藤澤奈緒美様に「ねこ」のキャラクタを始めとした多くの企画をいただく。
イラストレータの石川ともこ様に「ゆる~いねこ」のイラストを描いていただく。
石川ともこ様のサイト

ここに,コラボ作品の「猫本」が誕生しました。
「猫本」が誕生して以来,140万部を突破 (2023.10時点),たくさんの方にご購入いただいているお陰で,このような構成を採用していだたく他の参考書が,書店やネットでよく見かけるようになりました(笑)。

「猫本」は,私の「独学」と「現場で得たもの」に加え,当時の受講生の理解度や反応に基づき,私が試行錯誤した「実体験」から誕生したものです。
これが,当サイト「実体験から始める情報講座」の由来でもあります。

● コンセプト
「難しい知識を難しく教えても意味がない。難しい知識をわかりやすく教えることが重要である。」

● モットー
「面白おかしく斬新に」

kaya

栢木 厚(Atsushi Kayanoki)