基本情報技術者講座
★ 猫本 1-06 半導体メモリ(その2) ★
基本情報技術者 平成28年度春期 問11
キャッシュメモリの効果として,適切なものはどれか。
ア | 主記憶からキャッシュメモリへの命令の読出しと,主記憶からキャッシュメモリへのデータの読出しを同時に行うことによって,データ転送を高速に行う。 |
イ | 主記憶から読み出したデータをキャッシュメモリに保持し,CPUが後で同じデータを読み出すときのデータ転送を高速に行う。 |
ウ | 主記憶から読み出したデータをキャッシュメモリに保持し,命令を並列に処理することによって演算を高速に行う。 |
エ | 主記憶から読み出した命令をキャッシュメモリに保持し,キャッシュメモリ上でデコードして実行することによって演算を高速に行う。 |
解説
(頭の準備体操)
キャッシュメモリ:「CPUコアと主記憶の間にあって,データを高速に読み書きするためのメモリ」(IP22.1.66)
よって,イである。
解答
イ
基本情報技術者 平成30年度春期 問11
キャッシュメモリに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア | キャッシュメモリにヒットしない場合に割込みが生じ,プログラムによって主記憶からキャッシュメモリにデータが転送される。 |
イ | キャッシュメモリは,実記憶と仮想記憶とのメモリ容量の差を埋めるために採用される。 |
ウ | データ書込み命令を実行したときに,キャッシュメモリと主記憶の両方を書き換える方式と,キャッシュメモリだけを書き換えておき,主記憶の書換えはキャッシュメモリから当該データが追い出されるときに行う方式とがある。 |
エ | 半導体メモリのアクセス速度の向上が著しいので,キャッシュメモリの必要性は減っている。 |
解説
(頭の準備体操)
キャッシュメモリ:「CPUコアと主記憶の間にあって,データを高速に読み書きするためのメモリ」(IP22.1.66)
・ライトスルー方式:「データ書込み命令を実行したときに,キャッシュメモリと主記憶の両方を書き換える方式」(FE30.1.11)
・ライトバック方式:「キャッシュメモリだけを書き換えておき,主記憶の書換えはキャッシュメモリから当該データが追い出されるときに行う方式」(FE30.1.11)
よって,ウである。
解答
ウ
基本情報技術者 平成29年度春期 問9
キャッシュの書込み方式には,ライトスルー方式とライトバック方式がある。ライトバック方式を使用する目的として,適切なものはどれか。
ア | キャッシュと主記憶の一貫性(コヒーレンシ)を保ちながら,書込みを行う。 |
イ | キャッシュミスが発生したときに,キャッシュの内容の主記憶への書き戻しを不要にする。 |
ウ | 個々のプロセッサがそれぞれのキャッシュをもつマルチプロセッサシステムにおいて,キャッシュ管理をライトスルー方式よりも簡単な回路構成で実現する。 |
エ | プロセッサから主記憶への書込み頻度を減らす。 |
解説
(頭の準備体操)
キャッシュメモリ:「CPUコアと主記憶の間にあって,データを高速に読み書きするためのメモリ」(IP22.1.66)
・ライトスルー方式:「データ書込み命令を実行したときに,キャッシュメモリと主記憶の両方を書き換える方式」(FE30.1.11)
・ライトバック方式:「キャッシュメモリだけを書き換えておき,主記憶の書換えはキャッシュメモリから当該データが追い出されるときに行う方式」(FE30.1.11)
ア | ライトスルー方式 |
イ | ライトスルー方式 |
ウ | バススヌーピング |
エ | ライトバック方式(正解) |
解答
エ