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基本情報技術者講座

★ 猫本 2-04 ファイル管理(その2) ★

基本情報技術者 平成30年度春期 問57

サーバに接続されたディスクのデータのバックアップに関する記述として,最も適切なものはどれか。

ア  一定の期間を過ぎて利用頻度が低くなったデータは,現在のディスクから消去するとともに,バックアップしておいたデータも消去する。
イ  システムの本稼働開始日に全てのデータをバックアップし,それ以降は作業時間を短縮するために,更新頻度が高いデータだけをバックアップする。
ウ  重要データは,バックアップの媒体を取り違えないように,同一の媒体に上書きでバックアップする。
エ  複数のファイルに分散して格納されているデータは,それぞれのファイルへの一連の更新処理が終了した時点でバックアップする。

解説

ア  利用頻度が低くなったデータであっても,今後必要となる場合が考えられるためバックアップは残しておく
イ  更新頻度の低いデータは,システムの本稼働開始日のデータしか復旧できない
ウ  重要データは,別の媒体で世代管理する
エ  複数のファイルに分散して格納されているデータは,それぞれのファイルへの一連の更新処理が終了した時点でバックアップする。(一連の更新処理の途中でバックアップした場合は,データの整合性が取れなくなる)(正解)

解答

基本情報技術者 平成29年度秋期 問56

新規システムにおけるデータのバックアップ方法に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。

ア  業務処理がバックアップ処理と重なると応答時間が長くなる可能性がある場合には,両方の処理が重ならないようにスケジュールを立てる。
イ  バックアップ処理時間を短くするためには,バックアップデータをバックアップ元データと同一の記憶媒体内に置く。
ウ  バックアップデータからの復旧時間を短くするためには,差分バックアップを採用する。
エ  バックアップデータを長期間保存するためには,ランダムアクセスが可能な媒体を使用する。

解説

差分バックアップ方式:フルバックアップのデータで復元した後に,差分バックアップのデータを反映させて復旧する。(FE18.1.47)

ア  業務処理がバックアップ処理と重なると応答時間が長くなる可能性がある場合には,両方の処理が重ならないようにスケジュールを立てる。(業務処理を優先する)(正解)
イ  バックアップデータをバックアップ元データと同一の記憶媒体内に置くと,ディスクに障害が発生した場合はどちらも使用できなくなる
ウ  差分バックアップは,フルバックアップのデータを復元した後に,差分バックアップのデータを反映させる復旧する(反映させるのに時間がかかる)。フルバックアップの方が復旧時間が短い
エ  シーケンシャルアクセスが可能な磁気テープも,安価で長期間の保存に向いているため使用されている

解答

基本情報技術者 令和元年度秋期 問19

バックアップ方式の説明のうち,増分バックアップはどれか。ここで,最初のバックアップでは,全てのファイルのバックアップを取得し,OSが管理しているファイル更新を示す情報はリセットされるものとする。

ア  最初のバックアップの後,ファイル更新を示す情報があるファイルだけをバックアップし,ファイル更新を示す情報は変更しないでそのまま残しておく。
イ  最初のバックアップの後,ファイル更新を示す情報にかかわらず,全てのファイルをバックアップし,ファイル更新を示す情報はリセットする。
ウ  直前に行ったバックアップの後,ファイル更新を示す情報があるファイルだけをバックアップし,ファイル更新を示す情報はリセットする。
エ  直前に行ったバックアップの後,ファイル更新を示す情報にかかわらず,全てのファイルをバックアップし,ファイル更新を示す情報は変更しないでそのまま残しておく。

解説

増分バックアップファイル:前回のバックアップファイル(フルバックアップファイル又は増分バックアップファイル)の取得以降に変更されたデータだけをバックアップする。

ア  差分バックアップ。ファイル更新を示す情報があるファイルだけをバックアップし,次回もバックアップするので,ファイル更新を示す情報はリセットしない
イ  フルバックアップ
ウ  増分バックアップ(正解)。ファイル更新を示す情報があるファイルだけをバックアップし,次回はバックアップしないので,ファイル更新を示す情報はリセットする
エ  フルバックアップ

解答