情報に関する理論(その1)

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ITパスポート講座

★ 猫本 1-02 コンピュータの構成とCPU(その1) ★

ITパスポート 令和3年度 問90

CPUのクロックに関する説明のうち,適切なものはどれか。

ア  USB接続された周辺機器とCPUの間のデータ転送速度は,クロックの周波数によって決まる。
イ  クロックの間隔が短いほど命令実行に時間が掛かる。
ウ  クロックは,次に実行すべき命令の格納位置を記録する。
エ  クロックは,命令実行のタイミングを調整する。

解説

(頭の準備体操)

CPUのクロック周波数:CPUが発する周期的な信号。その信号に各装置の動作タイミングを合わせる。


ア  USB接続された周辺機器とCPUの間のデータ転送速度は,使用しているUSB規格の転送速度によって決まる。
イ  クロックの間隔が長いほど命令実行に時間が掛かる。
ウ  プログラムカウンタは,次に実行すべき命令の格納位置を記録する。
エ  クロックは,命令実行のタイミングを調整する(正解)。

解答

ITパスポート 平成31年度春期 問97

PCのCPUに関する記述のうち,適切なものはどれか。

ア  1GHzCPUの"1GHz"は,そのCPUが処理のタイミングを合わせるための信号を1秒間に10億回発生させて動作することを示す。
イ  32ビットCPUや64ビットCPUの"32"や"64"は,CPUの処理速度を示す。
ウ  一次キャッシュや二次キャッシュの"一次"や"二次"は,CPUがもつキャッシュメモリ容量の大きさの順位を示す。
エ  デュアルコアCPUやクアッドコアCPUの"デュアル"や"クアッド"は,CPUの消費電力を1/2,1/4の省エネモードに切り替えることができることを示す。

解説

(頭の準備体操)

CPUのクロック周波数:CPUが発する周期的な信号。その信号に各装置の動作タイミングを合わせる。


ア  1GHzCPUの"1GHz"は,そのCPUが処理のタイミングを合わせるための信号を1秒間に10億回発生させて動作することを示す。G(ギガ):109=10億 (正解)
イ  32ビットCPUや64ビットCPUの"32"や"64"は,CPUが一度に処理するデータ長を示す。
ウ  一次キャッシュや二次キャッシュの"一次"や"二次"は,CPUコアとの近さを示す。一次キャッシュの方がCPUコアに近い。
エ  デュアルコアCPUやクアッドコアCPUの"デュアル"や"クアッド"は,CPU内に組み込まれた演算処理を担う中核部分の数を示す。

解答

ITパスポート 平成30年度春期 問74

32ビットCPU及び64ビットCPUに関する記述のうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

a.  32ビットCPUと64ビットCPUでは,64ビットCPUの方が取り扱えるメモリ空間の理論上の上限は大きい。
b.  64ビットCPUを搭載したPCで動作する32ビット用のOSはない。
c.  USBメモリの読み書きの速度は,64ビットCPUを採用したPCの方が32ビットCPUを採用したPCよりも2倍速い。
 

ア  a
イ  a,b
ウ  b,c
エ  c

解説

(頭の準備体操)

CPUのクロック周波数:CPUが発する周期的な信号。その信号に各装置の動作タイミングを合わせる。


a.  32ビットCPUと64ビットCPUでは,64ビットCPUの方が取り扱えるメモリ空間の理論上の上限は大きい。
b.  64ビットCPUを搭載したPCで動作する32ビット用のOSもある
c.  USBメモリの読み書きの速度は,使用しているUSB規格の転送速度によって決まる

よって,アである。

解答 ア

ITパスポート 令和4年度 問81・平成29年度秋期 問75

CPUの性能に関する記述のうち,適切なものはどれか。

ア  32ビットCPUと64ビットCPUでは,32ビットCPUの方が一度に処理するデータ長を大きくできる。
イ  CPU内のキャッシュメモリの容量は,少ないほど処理速度が向上する。
ウ  同じ構造のCPUにおいて,クロック周波数を上げると処理速度が向上する。
エ  デュアルコアCPUとクアッドコアCPUでは,デュアルコアCPUの方が同時に実行する処理の数を多くできる。

解説

(頭の準備体操)

CPUのクロック周波数:CPUが発する周期的な信号。その信号に各装置の動作タイミングを合わせる。


ア  32ビットCPUと64ビットCPUでは,64ビットCPUの方が一度に処理するデータ長を大きくできる。
イ  CPU内のキャッシュメモリの容量は,大きいほど処理速度が向上する。
ウ  同じ構造のCPUにおいて,クロック周波数を上げると処理速度が向上する。(正解)
エ  デュアルコアCPUとクアッドコアCPUでは,クアッドコアCPUの方が同時に実行する処理の数を多くできる。デュアルコアCPU:2個,クアッドコアCPU:4個

解答

ITパスポート 平成28年度秋期 問60

PCの製品カタログに表のような項目の記載がある。これらの項目に関する記述のうち,適切なものはどれか。

ア  動作周波数は,1秒間に発生する,演算処理のタイミングを合わせる信号の数を示し,CPU内部の処理速度は動作周波数に反比例する。
イ  コア数は,CPU内に組み込まれた演算処理を担う中核部分の数を示し,デュアルコアCPUやクアッドコアCPUなどがある。
ウ  スレッド数は,アプリケーション内のスレッド処理を同時に実行することができる数を示し,小さいほど高速な処理が可能である。
エ  キャッシュメモリは,CPU内部に設けられた高速に読み書きできる記憶装置であり,一次キャッシュよりも二次キャッシュの方がCPUコアに近い。

解説

(頭の準備体操)

CPUのクロック周波数:CPUが発する周期的な信号。その信号に各装置の動作タイミングを合わせる。


ア  動作周波数は,1秒間に発生する,演算処理のタイミングを合わせる信号の数を示し,CPU内部の処理速度は動作周波数に比例する傾向にある。「同じ構造のCPUにおいて,クロック周波数を上げると処理速度が向上する。」(IP04.1.81)
イ  コア数は,CPU内に組み込まれた演算処理を担う中核部分の数を示し,デュアルコアCPUやクアッドコアCPUなどがある。デュアルコアCPU:2個,クアッドコアCPU:4個(正解)
ウ  スレッド数は,アプリケーション内のスレッド処理を同時に実行することができる数を示し,大きいほど高速な処理が可能である。
エ  キャッシュメモリは,CPU内部に設けられた高速に読み書きできる記憶装置であり,二次キャッシュよりも一次キャッシュの方がCPUコアに近い。

解答