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ITパスポート講座

★ 猫本 3-04 システムの評価(その1) ★

ITパスポート 平成31年度春期 問90

入力画面で数値を入力すべきところに誤って英字を入力したらエラーメッセージが表示され,再入力を求められた。このような工夫をしておく設計思想を表す用語として,適切なものはどれか。

ア  フールプルーフ
イ  フェールソフト
ウ  フォールトトレランス
エ  ロールバック

解説

(頭の準備体操)

フールプルーフ:誤らないように,又は誤っても故障や障害が発生しないようにする考え方


ア  「人間がシステムの操作を誤らないように,又は,誤っても故障や障害が発生しないように設計段階で対策しておくこと」(IP27.1.64)(正解)
イ  「障害が発生した際に,正常な部分だけを動作させ,全体に支障を来さないようにする。」(IP21.1.65)
機能を縮小してでも継続する。
ウ  「故障などでシステムに障害が発生した際に,システムの処理を続行できるようにすること」(IP27.1.64)
機能を縮小せず継続する。
エ  「何らかの理由で,トランザクションが正常に処理されなかったときに,データベースをトランザクション開始前の状態にすること」(IP30.2.63)

解答

ITパスポート 平成30年度秋期 問58

装置のライフサイクルを故障の面から見てみると,時間経過によって初期故障期,偶発故障期及び摩耗故障期に分けられる。最初の初期故障期では,故障率は時間の経過とともに低下する。やがて安定した状態になり,次の偶発故障期では,故障率は時間の経過に関係なくほぼ一定になる。最後の摩耗故障期では,故障率は時間の経過とともに増加し,最終的に寿命が尽きる。このような故障率と時間経過の関係を表したものを何というか。

ア  ガントチャート
イ  信頼度成長曲線
ウ  バスタブ曲線
エ  レーダチャート

解説

(頭の準備体操)

バスタブ曲線:時間が経過するにつれて,故障率がどうなるかを表す曲線


ア  「プロジェクトマネジメントのために作成する図のうち,進捗が進んでいたり遅れていたりする状況を視覚的に確認できる図」(IP24.1.31)
イ  「プログラムのテストにおいて,横軸にテスト時間,縦軸に障害累積数をとると,その形状は時間の経過に伴って増加率が次第に高くなり,ある時点以降は増加率が次第に鈍化し,一定の値に漸近していく。」(AP25.1.74)
ウ  「横軸に時間,縦軸に故障率をとって経過を記録すると,使用初期は故障が多く,徐々に減少して一定の故障率に落ち着く。更に時間が経過すると再び故障率は増加する。」(AP25.1.74)(正解)
エ  「複数の属性項目の値を線で結び,その値のバランスを評価する場合に効果的である。」(AP28.2.74)

解答

ITパスポート 平成29年度秋期 問86

システムにおいて,ある一部分の処理速度が遅いことによって,システム全体の処理速度が低く抑えられているとき,原因となっている部分を何と呼ぶか。

ア  スループット
イ  デフラグ
ウ  フローチャート
エ  ボトルネック

解説

(頭の準備体操)

ボトルネック:全体に悪い影響を及ぼす原因


ア  「コンピュータシステムによって単位時間当たりに処理される仕事の量」(AD21.1.12)
イ  ファイルシステムにおけるフラグメンテーション(ファイルの断片化)を解消すること
ウ  流れ図のこと
エ  システムにおいて,ある一部分の処理速度が遅いことによって,システム全体の処理速度が低く抑えられているとき,原因となっている部分(正解)。
「〇〇〇がボトルネックになっている」,「〇〇〇がネックになっている」はよく使われている。

解答

ITパスポート 令和2年度 問63

記述a~dのうち,クライアントサーバシステムの応答時間を短縮するための施策として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

a. クライアントとサーバ間の回線を高速化し,データの送受信時間を短くする。
b. クライアントの台数を増やして,クライアントの利用待ち時間を短くする。
c. クライアントの入力画面で,利用者がデータを入力する時間を短くする。
d. サーバを高性能化して,サーバの処理時間を短くする。

ア  a,b,c
イ  a,d
ウ  b,c
エ  c,d

解説

(イメージから解く)


応答時間(レスポンスタイム):「Webブラウザに表示された問合せボタンが押されてから,Webブラウザが結果を表示し始めるまでの時間」(SG01.2.45)

クライアントの利用待ち時間(b)や利用者がデータを入力する時間(c)は含まないため,イである。

解答