実体験から始める情報講座

ITパスポート講座

★ 猫本 5-07 暗号化技術(その2) ★

※令和4年度の問題より,表記が「ディジタル」から「デジタル」へ変更されたため統一

ITパスポート 平成28年度春期 問87

公開鍵暗号方式を用いた機密データの受渡しに関する記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。

データの受信者Aは,自分の【 a 】鍵と【 b 】鍵を用意して【 a 】鍵を送信者Bに送付する。データの送信者Bは,受信者Aから送付された【 a 】鍵を用いてデータを暗号化して受信者Aに送信する。受信者Aは,送信者Bから受信した暗号化されたデータを自分の【 b 】鍵を使って復号する。

解説

(頭の準備体操)

公開鍵暗号方式:受信者の公開鍵で暗号化して,受信者の秘密鍵で復号する。

データの受信者Aは,自分の【公開】鍵と【秘密】鍵を用意して【公開】鍵を送信者Bに送付する。データの送信者Bは,受信者Aから送付された【公開】鍵を用いてデータを暗号化して受信者Aに送信する。受信者Aは,送信者Bから受信した暗号化されたデータを自分の【秘密】鍵を使って復号する。

よって,イである。

解答

ITパスポート 令和3年度 問76

IoTデバイス群とそれを管理するIoTサーバ構成されるIoTシステムがある。全てのIoTデバイスは同一の鍵を用いて通信の暗号化を行い,IoTサーバではIoTデバイスがもつ鍵とは異なる鍵で通信の復号を行うとき,この暗号技術はどれか。

ア  共通鍵暗号方式
イ  公開鍵暗号方式
ウ  ハッシュ関数
エ  ブロックチェーン

解説

(頭の準備体操)

ア  同一の鍵を用いる。
イ  異なる鍵を用いる。(正解)
ウ  入力されたデータから固定長のビット列を生成する関数。「ハッシュ関数によって,同じデータは,常に同じハッシュ値に変換され,変換後のハッシュ値から元のデータを復元することができない。」(IP01.2.93)
エ  「複数のコンピュータが同じ内容のデータを保持し,各コンピュータがデータの正当性を検証して担保することによって,矛盾なくデータを改ざんすることが困難となる,暗号資産の基盤技術として利用されている分散型台帳を実現したもの」(IP03.1.97)

解答

ITパスポート 平成31年度春期 問75

AさんはBさんだけに伝えたい内容を書いた電子メールを,公開鍵暗号方式を用いてBさんの鍵で暗号化してBさんに送った。この電子メールを復号するために必要な鍵はどれか。

ア  Aさんの公開鍵
イ  Aさんの秘密鍵
ウ  Bさんの公開鍵
エ  Bさんの秘密鍵

解説

(頭の準備体操)

公開鍵暗号方式:受信者の公開鍵で暗号化して,受信者の秘密鍵で復号する。

よって,エである。

解答

ITパスポート 平成29年度春期 問86改

AさんはBさんの公開鍵をもっている。Bさんの公開鍵を使ってAさんができることはどれか。

ア  Aさんのデジタル署名を作成でき,Bさんへの通信に付与する。
イ  Bさんが確実に受け取ったという通知を自動返信させることができる電子メールを送信する。
ウ  Bさんだけが復号できる暗号文を作成する。
エ  Bさんへの通信の内容が改ざんされた場合に,Aさんが検知できる。

解説

(頭の準備体操)

公開鍵暗号方式:受信者の公開鍵で暗号化して,受信者の秘密鍵で復号する。

よって,ウである。

解答

ITパスポート 令和4年度 問60

公開鍵暗号方式で使用する鍵に関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。

それぞれ公開鍵と秘密鍵をもつA社とB社で情報を送受信するとき,他者に通信を傍受されても内容を知られないように,情報を暗号化して送信することにした。A社からB社に情報を送信する場合,A社は【 a 】を使って暗号化した情報をB社に送信する。B社はA社から受信した情報を【 b 】で復号して情報を取り出す。

解説

(頭の準備体操)

公開鍵暗号方式:受信者の公開鍵で暗号化して,受信者の秘密鍵で復号する。


それぞれ公開鍵と秘密鍵をもつA社とB社で情報を送受信するとき,他者に通信を傍受されても内容を知られないように,情報を暗号化して送信することにした。A社からB社に情報を送信する場合,A社は【B社の公開鍵】を使って暗号化した情報をB社に送信する。B社はA社から受信した情報を【B社の秘密鍵】で復号して情報を取り出す。

よって,エである。

解答