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ITパスポート講座

★ 猫本 9-01 財務諸表(その2) ★

ITパスポート 令和2年度 問30

企業の収益性を測る指標の一つであるROEの"E"が表すものはどれか。

ア  Earnings(所得)
イ  Employee(従業員)
ウ  Enterprise(企業)
エ  Equity(自己資本)

解説

(頭の準備体操)

ROE(Return On Equity):自己資本に対する当期純利益の割合。ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100


よって,エである。

解答

ITパスポート 平成30年度春期 問11

貸借対照表から求められる,自己資本比率は何%か。

ア  40
イ  80
ウ  125
エ  150

解説

(頭の準備体操)

自己資本比率:総資産(総資本)に対する自己資本の割合。自己資本比率(%)=自己資本÷総資産×100


(イメージで解く)

総資産=160+200+240=600万円

自己資本比率=240÷600×100=40%

よって,アである。

解答

ITパスポート 平成28年度秋期 問17

在庫回転率は資本の効率を分析する指標の一つであり,その数値が高いほど,商品の仕入れから実際の販売までの期間が短く,在庫管理が効率よく行われていることを示している。在庫回転率の算出式として,適切なものはどれか。

ア  (期首在庫高+期末在庫高)÷2
イ  売上高÷総資産
ウ  売上高÷平均在庫高
エ  平均在庫高÷売上高

解説

(頭の準備体操)

在庫回転率:平均在庫高に対する売上高の割合。在庫回転率(回)=売上高÷平均在庫高


よって,ウである。

解答

ITパスポート 令和4年度 問28

A社のある期の資産,負債及び純資産が次のとおりであるとき,経営の安全性指標の一つで,短期の支払能力を示す流動比率は何%か。

ア  50
イ  100
ウ  150
エ  200

解説

(頭の準備体操)

流動比率:流動負債に対する流動資産の割合。流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100

流動負債:通常1年以内に支払わなければならない負債

流動資産:通常1年以内に現金化できる資産


流動比率=3,000÷1,500×100=200%

よって,エである。

解答

ITパスポート 平成30年度秋期 問16

ある会社の昨年度の売上高は3,000万円,年度末の在庫金額は600万円,売上総利益率は20%であった。このとき,在庫回転期間は何日か。ここで,在庫回転期間は簡易的に次の式で計算し,小数第1位を四捨五入して求める。

 在庫回転期間=(期末の在庫金額÷1年間の売上原価)×365

ア  58
イ  73
ウ  88
エ  91

解説

(頭の準備体操)

売上総利益=売上高-売上原価

売上総利益率=売上総利益÷売上高


・売上総利益を求める。

0.2=売上総利益÷3,000

売上総利益=3,000×0.2=600万円


・売上原価を求める。

600=3,000-売上原価

売上原価=3,000-600=2,400万円


・在庫回転期間を求める。

在庫回転期間=(600÷2,400)×365≒91日

よって,エである。

解答

ITパスポート 平成29年度秋期 問7

財務分析によって得られる指標とその値に関する記述a~cのうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

a. 自己資本比率は,数値が大きいほど財務の安全性が高いと考えられる。
b. 総資産回転率は,数値が大きいほど総資産の回転期間が長くなると考えられる。
c. 流動比率は,数値が小さいほど支払能力が高いと考えられる。

ア  a
イ  a,b
ウ  a,c
エ  b

解説

(頭の準備体操)

自己資本比率:総資産(総資本)に対する自己資本の割合。自己資本比率(%)=自己資本÷総資産×100

総資産回転率:売上高に対する総資産の割合。総資産回転率(回)=売上高÷総資産

流動比率:流動負債に対する流動資産の割合。流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100


a.  自己資本比率は,数値が大きいほど財務の安全性が高いと考えられる。
(イメージで解く)自己資本比率(%)↑=自己資本↑÷総資産×100
b.  総資産回転率は,数値が大きいほど総資産の回転期間が短くなると考えられる。
(イメージで解く)総資本回転率が大きいほど一回転に要する期間は短くなる。
c.  流動比率は,数値が小さいほど支払能力が低いと考えられる。
(イメージで解く)流動比率(%)↓=流動資産↓÷流動負債×100

よって,アである。

解答