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ITパスポート講座

★ 猫本 10-07 技術戦略(その4) ★

ITパスポート 令和2年度 問3

技術経営における新事業創出のプロセスを,研究,開発,事業化,産業化の四つに分類したとき,事業化から産業化を達成し,企業の業績に貢献するためには,新市場の立上げや競合製品の登場などの障壁がある。この障壁を意味する用語として,最も適切なものはどれか。

ア  囚人のジレンマ
イ  ダーウィンの海
ウ  ファイアウォール
エ  ファイブフォース

解説

(頭の準備体操)

ダーウィンの海:事業化できても産業化できないこと


ア  ゲーム理論の一つ。個々の最適な選択が,全体として最適な選択とはならないこと
イ  「製品が市場に浸透していく過程において,実用性を重んじる顧客が受け入れず,より大きな市場を形成できない。」(AP28.2.70)(正解)
ウ  「インターネットからの不正アクセスを防ぐことを目的として,インターネットと内部ネットワークの間に設置する仕組み」(IP21.1.74)
エ  自社を取り巻く脅威を,「競合企業」・「新規参入の脅威」・「代替品の脅威」・「売り手の交渉力」・「買い手の交渉力」の五つのカテゴリに分類し,分析する手法

解答

ITパスポート 令和元年度秋期 問17

イノベーションのジレンマに関する記述として,最も適切なものはどれか。

ア  最初に商品を消費したときに感じた価値や満足度が,消費する量が増えるに従い,徐々に低下していく現象
イ  自社の既存商品がシェアを占めている市場に,自社の新商品を導入することで,既存商品のシェアを奪ってしまう現象
ウ  全売上の大部分を,少数の顧客が占めている状態
エ  優良な大企業が,革新的な技術の追求よりも,既存技術の向上でシェアを確保することに注力してしまい,結果的に市場でのシェアの確保に失敗する現象

解説

(頭の準備体操)

イノベーションのジレンマ:「優良な大企業が,革新的な技術の追求よりも,既存技術の向上でシェアを確保することに注力してしまい,結果的に市場でのシェアの確保に失敗する現象 」(IP01.2.17)


ア  限界効用逓減の法則
イ  カニバリゼーション
ウ  パレートの法則
エ  イノベーションのジレンマ(正解)

解答